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心理学検定の受験資格からメリット、勉強方法まで全てを教えます

心理学検定っていったい何?

心理学検定とは?

「日心連心理学検定」は学会連合が総力をあげて行う学問的に信頼性のある検定制度です(心理学検定事務局より)。心理学と名の付く資格・検定は数多くありますが、中でも心理学検定は学会が正式に認定したもので、信頼のおける検定だと言えます。

 

心理学検定の内容については、「心理学検定を受験する意味は?」で詳しく触れます。

 

受験までの流れ

おおよそ、毎年5~6月に応募が始まり、8月に検定試験が全国で行われ、9月に合格発表があります。

 

検定の種類

クラスは2級・1級・特1級と3段階あり、それぞれ一定以上の得点を取った心理学分野の科目数に応じて、合否が決定されます。

 

たとえば、80点以上を取った科目数が3科目なら心理学検定2級、5科目なら心理学検定1級といった具合に認定されます(※80点は適当な数字です)。ですので、検定のクラスの間で問題に質的な差があるわけではありません。あくまで覚える内容の量の違いだけです。

 

受験に必要な金額

受験料は、応募したクラスによって6000~10000円と分かれています。 ここまでは基本的に心理学検定の公式ホームページでも確認できる情報です。

 

心理学検定を受験する意味は?

上述した情報だけでは、まだよく分からないという方も多いと思います。 世の中に「心理学」と名の付く講座・検定・資格は数多くあり、一体どれが「まとも」で意味のある資格・検定なのか分からないという方も少なくないと思います。

 

実際、心理学に関連する資格で国家資格になっているものは、2015年2月現在では1つもありません。では、一体何を目安に資格の信頼性を判断すればいいのでしょうか。

 

その一つが、日本心理学会を長とした日本心理学諸連合学会(日心連)に公認されている資格・検定かどうかという基準です。 日心連に認可されている資格・検定として有名なものに「認定心理士」「臨床心理士」そして「心理学検定」があります。

 

では、それぞれの資格について簡単に見ていきましょう。

 

認定心理士

大ざっぱに言えば、「大学で心理学を勉強した証拠」のようなものです。大学で心理学の単位を一定以上取得した人が、学会側に申請するともらえます。 資格とはいえ、心理学外の人が受験して取得する事はできませんし、そもそも取る意味もそれほどありません。資格欄を埋めるためだけの資格と言っても過言ではないでしょう。

 

臨床心理士

いわゆるカウンセラーです。このまとめ方をすると一部の人に怒られてしまうかもしれませんが、一番イメージしやすいので、カウンセラーの資格だと思ってください。心理学の資格のなかで一番難しく、社会的信用度もその分高いのですが、学会側から指定された大学院を修了した上で、試験に合格した者だけしか取得できません。 余談ですが、現在カウンセラー資格である「公認心理師」の国家資格化法案が提出されているので、これが心理学関係初の国家資格となるかもしれません。


さて、上記2つの資格の特徴は、いずれも心理学関係の大学・大学院を卒業した人しか取得できないという点です。 心理学に興味のある人が心理学を独学で勉強したからといって取得できるものではありません。

 

そこで出てくるのが心理学検定です。 心理学検定の特徴として以下のようなものがあります。

 

心理学検定

①心理学を大学で専攻せずとも取得できる

②心理学を勉強したという証拠になる

③学会の入会資格になる場合がある

④大学の単位読み替えや大学院の受験免除になる

 

気をつけておくべき点として、この検定を取得したからと言って、直接的にカウンセリングができるようになるわけではありませんし、特別に就職が楽になるわけでもありません。

 

ただし、「③学会の入会資格になる場合がある」という特徴が重要で、たとえば日本カウンセリング学会などは、学会の入会要件として心理学検定2級以上(「発達・教育」「臨床・障害」の科目領域を含む)を挙げています。

 

日本カウンセリング学会は、「認定カウンセラー」という資格の発行をしている団体であり、カウンセラーも数多く登録している学会ですから、心理学検定もメリットがないわけではありません。

 

また、つい最近になってから、心理学検定を取得すると、一部の大学院の入試優遇措置が取られるようになったり、大学の単位として認められるようになりました。他にも、大学によっては卒業要件として心理学検定の受験を義務付けている大学もあるようです。

 

そのぐらい信頼性のある検定なので、心理学に関わりたいと考える方にとっては有用な検定だと言えるでしょう。

 

※大学院を受験するための腕試しとして考えている方へ

この検定は大学院受験からすると、「非常に簡単」です(もちろん大学院入試に比べると、という意味であって無勉強で受かるようなものではありません)。つまり、この検定に受かったからといって大学院に合格するとは限らないということです。

 

しかしながら、逆説的に言えば、この検定に落ちるようなレベルではまず大学院に合格できません。 自分の勉強が大学院受験の最低基準に達しているかを確認するのに有用なことには違いありませんので、腕試しとしての受験は個人的にお勧めします。何より、目に見える成果物があるのはモチベーションのアップにつながります。

 

心理学検定の難易度は?

過去の合格率から

心理学検定事務局側が公表している試験結果をもとに、全受験者数に対する合格者数の割合をグラフにしてみたので、参考にして下さい。

 

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心理学検定の場合、1級だけに応募する人もいれば、1級と2級を併願して受ける人もいます。ですので、最も注目すべきは2級以上に合格した人の割合です。

 

グラフを見てみると「2級以上に合格した人(2級もしくは、1級以上を取得した人)」の割合は、おおむね50%後半から60%前半といったところです。 大体、そのぐらいの人が受かる難易度だと思ってください。

 

ただし、1級に必ず合格しようと思うと、だいたい30%前後の合格率と、それなりの難易度であることがうかがえます。

 

過去の受験経験から

さて、私は第二回の心理学検定で1級を取得しています。 その時の経験をもとに、試験の難易度を一言でいえば、大学一年生の一般教養レベルの心理学以上、大学院受験未満といった難易度です。

 

よりわかりやすく言えば、「ちゃんと勉強すれば落ちることはないでしょうが、ちゃんと勉強しないとまず落ちる」難易度です。

 

つまり、どのぐらい勉強すればいい?

どのぐらいの量を勉強すればいいかという意味では、心理学の概論書の内容を1冊~2冊程度、完全に把握した上で、心理学検定事務局が出版している公式問題集を解いて解説をしっかり読めば、たとえ一番難しい特1級でも落ちる事はないと思われます。

 

どれだけ受験するクラスのレベルがあがろうが、基本的には難易度の違いではなく、覚える量が違うだけだからです。 そのため、どのぐらいの時間を勉強すればいいのかという意味であれば、「上述した量を覚えられるぐらいの時間勉強してください」ということになります。

 

例えるなら、自動車免許の科目試験ぐらいの勉強量と勉強時間といったところでしょうか?1~2か月ぐらい、3~4時間、本気で勉強すれば落ちる事はまずないと思います。

 

公式問題集を既に解いている方ならご存知だと思いますが、心理学の本や問題集の解説を読んで勉強している人にとっては素直な問題ばかりなので、心理学の本をしっかり理解しながら読んだかという点がポイントになってきます。

 

どうやって勉強すればいいの?

下にお勧めの書籍を挙げておきます。

 

心理学検定 基本キーワード 改訂版

心理学検定 基本キーワード 改訂版

 

 公式キーワード集というだけあって、キーワードがコンパクトにまとまっています。ただ1つ問題点を挙げるなら、初学者には少し難しめであるということです。心理学の全分野を一冊の本にまとめようとしたためか、用語の解説が 足りない部分も少なくなく、これだけを読んで理論や効果を覚えられる人は多くないと思います。

 

基本的に購入をお勧めしますが、個人的にはこれに加えてもう一冊程度心理学の書籍があると良いかなと思います。

 

よくわかる心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

よくわかる心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

 

初学者向けの心理学の本ということであれば、この本をお勧めします。他にも心理学の概論書でお勧めされる本は数多くありますが、その多くが大学院を受験するようなレベルの人向けに書かれています。 初めて心理学を勉強する人には、この本のように実例や実証例が豊富な本の方が分かりやすいかと思います。

 

ただし、この本では心理学検定のB領域をカバーできません。というより、B領域は心理学でも応用的・複合的な分野が多いので、全てをカバーできる書籍というのはいまのところ、公式キーワード集のほかには、『新・心理学の基礎知識 』という本しかありません。

 

ですが、この本は大学院を受験するような人が読む本で初学者には難しすぎる上、そもそもB領域は心理学検定の公式キーワード集・問題集で十分対応できると思うので、ここでは紹介を控えます。

 

心理学―こころと行動のメカニズムを探る

心理学―こころと行動のメカニズムを探る

 

心理学検定用に作られた教科書です。そのために分かりやすい作りになっています。公式キーワードと一緒に使用すると良いでしょう。

 

心理学検定 公式問題集 2016年度

心理学検定 公式問題集 2016年度

  • 作者: 日本心理学諸学会連合心理学検定局
  • 出版社/メーカー: 実務教育出版
  • 発売日: 2016/03/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

これは必ず購入しておきましょう。心理学検定に限らず、資格・検定の取得に必要なのは、どんな問題がどんな風に出るかを把握することです。心理学検定を本気で受験するつもりであれば、練習問題として必ず必要になります。

 

受験するにはどうすればいい?

このあたりは、公式サイトの方が詳しいと思いますので、公式サイトへのリンクを張り付けておきます。

心理学検定公式サイト