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心理学やカウンセリングの諸資格・諸検定の特徴と比較

「心理学に関する資格や検定って多すぎて何が何だか分からない!」という方も多いのではないでしょうか。現在、“心理学”あるいは“カウンセラー”と名の付いた資格・検定は正直、把握できないほどに多数生まれてしまっています。学会が認定していない資格や検定を含めると100近くあるかもしれません。

 

実際、“心理学”や“カウンセラー”といった単語は誰でも使うことができます。極端な話、そこら辺の小学生が「私はカウンセラーだよ」と言うこともできるのです。心理学に対するイメージが煩雑なのもうなずけます。

 

こんな状況では、どんな資格や検定を取得すればいいか初学者には分からないでしょう。

 

そこで今回は、心理学に関わる協会・学会認定の資格や検定を取り上げ、それらを比較していきたいと思います(余談ですが、これだけでも20以上あります)。ちなみに、2015年2月現在で心理学に関わる国家資格は1つもありません

 

ですので、民間資格の中からどれかを選ぶことになります。その点は最初に知っておくべき重要なことですのでご注意ください。このサイトでは「その資格や検定を持っていると就職に有利かどうか」という1点だけで比較していきます。ご了承ください。

 

今回は、『心をケアする仕事がしたい! (言視BOOKS)』の中から、心理一般を対象とした協会・学会認定の資格をとりあげ、その中から求人情報が見つかったものだけを取り上げていきたいと思います。

 

以下では、簡単にそれぞれの資格について簡単に見ていきましょう。

 

臨床(もしくは研究)経験必須

1. 臨床心理士

2. 学校心理士

3. 臨床発達心理士

4. ガイダンスカウンセラー

5. 学会認定 交流分析士

6. 認定行動療法士

 

臨床経験必要無し

7. 産業カウンセラー

8. 心理学検定

 

 

臨床心理士

心理学の資格と言えば、まずこれを抜くことはできません。特定の心理系の大学院を修了した上で、受験に合格し、やっと取得できる心理学の最難関資格です。その分、求人も他の資格に比べれば多く、メンタルヘルスに関わる職務では必須条件にしているところもあるほど。

 

もちろん、だからと言って「この資格を取得すれば楽をできるし、お金も気にしなくていい」というものではありませんが、少なくとも他の資格に比べれば、単体でも十分効果を発揮する資格です。

 

臨床心理士を取得したい方向けの大学・大学院案内

通学制の大学を探す場合はこちら

通信制の大学を探す場合はこちら

 

学校心理士、臨床発達心理士、ガイダンスカウンセラー、学会認定 交流分析士、認定行動療法士

いずれの資格も心理系の学士号または修士号、学会への入会のいずれかが求められる資格ですが、これらの資格を持っているからと言って、求人の幅が広がることはほとんどありません。求人の面で選択肢が広がる可能性があるのは、臨床発達心理士ぐらいでしょうか。

 

もちろん全く無意味ということはありませんし、確かに、それぞれの資格に応じた求人も数はもの凄く少ないですが、あることはあります(全国で2,3件程度)。

 

ただ、それらを踏まえても「これらの資格取得だけ」を目指して大学や大学院に入るメリットがあるかと言われれば、それほどではないでしょう。これだけで“食っていく”のは難しい資格群だと言えます。

 

自分の大学選択や大学院選択の基準にするほどではありません。そこまでするなら、最初から臨床心理士を目指し、そのスキルアップとしてこれらの資格を取得した方がいいでしょう。

 

余談ですが、「学会認定交流分析士」と「協会認定交流分析士」は別物で、その難易度も全く違いますので、ご注意ください。信頼性があるのは学会認定交流分析士のほうです(たまに交流分析士としか資格欄に書かない方がいらっしゃいますが、おそらくほとんどが後者の資格だと思います)。

 

産業カウンセラー

このサイトで主に紹介している資格です。ここまで紹介してきた資格に比べて、臨床経験も心理系の大学を卒業している必要性も無いのが特徴的です。加えて、臨床心理士ほどではありませんが、社会的な認知度が高いため、この資格単体でも募集要項に加えられているほど。

 

ただし、産業カウンセラーの募集は「カウンセラー」と言われて一般に思い浮かべられるメンタルヘルスケア中心の対策よりも、どちらかと言うと、職場内でのキャリア育成や人材育成などが中心に募集されることが多いように思います。

 

産業カウンセラーを取得すると、キャリアコンサルタントへの道も開きやすくなります。

 

関連記事:  産業カウンセラーとは一体どんな資格か?

 

心理学検定

資格ではありませんが、日本心理学諸連合学会が主催しているという検定だけあって、業界内ではそれなりに知られた検定の1つでもあります。また、受験資格は一切ありません。

 

「心理学を勉強して、その実力を試してみたい」という方にお勧め。個人的には、心理学の基礎を学ぶには有用な資格で、大学院を目指す人の登竜門的存在になっていく資格ではないかと考えています。

 

これ自体が就職の役に立つというわけではありませんが、学会の認定資格として認められたり、大学院の入試の一部免除などに有効なので、心理系の学生は受験しておいて損は無い検定です。


 

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